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      シ・エ・ボ (廃発泡スチロールから生まれた接着剤)


北海道の産学官共同開発により、使用済みの発泡スチロールを接着剤に生まれ変わらせる技術開発と製品化に成功いたしました。

製品名はシトラス・エコ・ボンド〜「シ・エ・ボ」です。

開発にあたった「株式会社レーザープロ」で実際に製品に触れさせていただき、今まで困りものだった廃発泡スチロールを見事に新たな製品として生まれ変わらせた、同社藤沢社長と その努力の結晶となった「シ・エ・ボ」を前にして、技術開発を見事に成し遂げたご努力と、リサイクル・環境への真摯な取り組みに、北海道の環境経済への力強い息吹を感じます。


北海道と発泡スチロール

北海道の大きな基幹産業の一つは水産業とそれに関連する水産加工業、そして水産物の物流や包装資材も含めた流通業です。

発泡スチロールには利用する側にとって、たいへん便利なメリットがあります。たとえば、軽い・保冷(保温)に優れている・木箱などに比べ原材料の調達が容易・防水性能が高い、などと、登場以来、一気に水産物流通の主役となっていきました。

しかし、反面、使用後の処理の問題が大きく浮上してきました。

水産物が実際に水揚げされ、送り出される産地が排出元とすれば、札幌などに集まる水産加工工場の多くは、中身である魚介類を取った後の、発泡スチロールの処理に悩まされてきました。

主に、焼却炉で燃やす、もしくは減容材で体積を圧縮し、プラスチックの原料にリサイクルする、という処理法が一般的です。

しかし、これらの方法は環境問題を考えたとき万全ではありません。ご承知のように、元のプラスチックに再資源化するというリサイクルには、新たな石油の使用や、新たなCO2の排出の問題は避けて通れないのです。


「シ・エ・ボ」の長所

シ・エ・ボ開発成功の特筆すべき点は、新たな環境負荷を極力抑えて製品として生まれ変わる点です。

道内で排出された廃発泡スチロールが、津軽海峡を越えて往復することなく、再び道内で使用される接着剤として使用できるのです。

現在、実際に道内で使用され好評を得ていますが、道産のこの技術は、さらに大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。
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