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環境経済

北海道の歴史2〜昭和から平成へ


札幌市の発展

伸びゆく札幌市

北海道の巨人 札幌は、それほど古くから存在していたわけではありません。

明治時代のスタート時点では、人口はわずか何十人、何百人というところから始まっており、第二次世界大戦前は、古くから商業が栄えた北海道の海の玄関口「函館市」や 北のウォール街と言われた「小樽市」の活況と肩を並べるというイメージだったのかもしれません。

北海道の都市の多くが、第二次世界大戦後、それほど爆発的な発展を遂げたわけではないのに、札幌は、倍々式に発展を遂げてきました。青年都市と言われた札幌市は、全国をみても全く例のないペースで成長を続けたのです。


札幌発展の背景

札幌には好材料がそろっていました。

北海道経済のかつての主力だった、石炭産業や水産業の衰えは 人々を札幌へと向かわせ、行政の中心札幌が、経済でも文化でも中心となっていき、あとは加速のみでありました。

また、もともと移民の町でしたから、“よそ者”意識が薄く、誰でも入りやすかった、という雰囲気も重要な要素であったのでしょう。

さらには、「東京から遠い」ということも、札幌の発展には好材料となった一面がありました。

たとえば、北海道よりも人口規模の大きい東北六県の人が、各県から直接東京に向かうのに対し、北海道の人は、まず札幌に向かいました。九州の福岡市、中国の広島市と同様に地方中枢都市である「仙台市」が、他県の人口を吸収できなかったのと比較できるでしょう。


オリンピック開催と交通インフラ

そして、1972年に 国内では東京に次いで開催された「札幌オリンピック」の影響は、札幌に多くの交通インフラの整備を残しました。この時期の交通インフラの整備が後々、様々な影響を与えていくことになります。

高度経済成長期に、本州大都市が都市高速道路の整備に向かったのに対し、札幌市は、地下鉄の整備に早くから着手いたしました。現在は大きな赤字の問題はありますが、世界的にみても異例といえる降雪する大都市において、地下鉄は貴重な都市の基盤となりました。

平成8年始めに、札幌一帯に一夜にして、観測史上異例ともいえる大雪が降りました。雪には大変強い札幌の交通網が麻痺してしまったのです。しかし、実は地下鉄は影響がありませんでした。もっと正確にいうと、地下鉄の運行に携わる人たちが、道路交通の麻痺によって、通勤できなかったため影響を受けたということなのです。



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